事務所のリスク管理について

行政書士の栗山です。
今日は、事務所のリスク管理について書こうと思います。

初めは1人で始めた事務所。行政書士は業務量によっては充分1人でも経営できる仕事なので、初めは人を雇用することなんて1ミリも考えていませんでした。

しかし、開業してお客様に選んで頂き、信頼して頂き、仕事を引き受けていく中で、考えだしました。

私が突然事故に遭ってしまったら?何かしらの理由で仕事ができなくなったら?

体調管理は自営業の基本ですが、人間である以上「絶対」はあり得ません。病気、コロナ、地震、津波、今30代だからと言って、来月・来年も元気に生きている確証はありません。

そう考えると、私一人の脳みそだけで仕事を受けていると、突然私に何かあった時、弊所を信頼してご依頼くださったお客様を困らせてしまうかもしれません。
行政書士の仕事は、お客様の大切な原本書類や、期限管理をお預かりする仕事です。
不可抗力で私の脳みそが止まってしまったら、書類をお返ししたり、期限管理を引き継ぎすることもできません。

そんな話をすると、そうなったらそうなった時のこと!と言われることもありますが、少々潔癖症の私としては、リスクをフォローできないと分かり切った状態で仕事を受けるのはなんだかモヤる、と思ってしまいます。

そんなわけで、弊所では、売り上げが立って少し利益が出だした頃、赤字にならないギリギリラインの段階で早々にスタッフを入れました。私以外に、弊所のフォルダの見方、情報管理の仕方、そしてお客様のことを分かってくれている人を私以外に存在させておきたいと思ったからです。お客様にとっても、私にとっても、お客様の大切な許認可を安心して扱える体制を作ることを最優先しています。

もちろんそのぶん栗山の給料は減ってしまい家族には負担をかけてしまうので、家庭内では賛否両論でしたが(^^;スタッフに事務作業を助けてもらって、私は情報収集に専念したり、私にはない発想でアイデアをもらったり、長い目でみて、お客様のためにも、事務所のためにも、私のためにもなる選択だと思っています。

20代の頃から、何かを手に入れると、同時に失うことを想像して心配する性分でした。
盛者必衰、生者必滅。何かがずっとうまく順調に行き続けることなんてあり得ません。

予期せぬことが起きても対応できるよう、備えあれば憂いなし。
一言で言うと、安心して弊所に御社の大切な情報をお任せください!ということです。