CCUSレベルアップ判定を解説

ここでは、日々の業務の中で「手引きや、HPを見てもよく分からない!」という内容について、栗山が調べた結果を共有いたします。個別の内容や申請先によって異なる場合も多くありますので、大枠の流れのご参考としてご覧ください。

CCUSレベルアップ判定の流れ
能力評価制度の詳細はこちらに掲載されています。


レベルアップ申請したい内容によって、基準・申請先が異なる。というところまでは分かります。

しかし具体的にどういう場合にレベルアップの対象になるのか?どういうハードルがあるのか?
今一つよく分かりません。
では具体的に、事例で考えてみます。
配管工事で、レベル1からレベル3にレベルアップしたい場合。

①CCUS技能者登録
CCUS技能者登録を詳細型で行い、保有資格を登録します。
これから資格を登録する場合は、CCUSの審査が終わるまで、変更申請をしてから2~3週間ほどかかります。
レベルアップの申請先で「本当に資格持ってるのかな?」という検索をCCUS上で行うので、CCUS技能者登録をきちんと済ませることが大切です。

②レベルアップ条件
配管なら、このレベル条件を満たす必要があります。


ここが今一つ分かりづらいですね。

レベル3に上げようと思うと、まず、レベル2◇のどれかの資格を持っている必要があります。
では例えば◇2級配管技能士の資格を持っていて、これをクリアするとします。

そして次に、レベル3に規定されている●職長・安全衛生責任者教育を受けている必要があります。

かつ、●職長・安全衛生責任者教育を受けた翌月から、職長または班長としての就業日数が1年以上あることが必要です。

そして、レベル3◇のどれかの資格を持っている必要があります。例えば◇1級配管技能士の資格を持っているとします。

この1級配管技能士の資格を取った翌月から、7年の就業日数があることが必要です。

これで、レベル3の条件を満たすことになります。
この「資格を取った日から〇年経っていれば就業日数とみなす」というのは、今のところ令和6年3月まで認められる運用になります。

「資格を取ってから7年は経っていないけど、実際その経験があるんだ!」という場合は、実務経験の経歴を出して証明してもらう、という道もあるそうです。しかし、7年なら7年分の工事名を全部ピックアップしなくてはならず、なかなか大変です。

③申請先
配管の場合、日本空調衛生工業協会・日本配管工事業団体連合会・全国管工事業協同組合連合会が問合せ先として上げられていますが、実際に業務委託を受けているのは一般社団法人日本機械土工協会です。申請フォームはこちらから入ります。


造園、ダクト、建築板金、防水などもこちらで受け付けてもらえるようです。

④申請後
一般社団法人日本機械土工協会に申請すると、最長1カ月で判定結果がメールで届きます。
そのメールに記載されている手数料(CCUS再発行の場合4,000円)を支払後、1週間程度で評価結果通知書がPDFで届きます。
その後、CCUSから新しいカードが発行されます。

上記は、配管工事のレベルアップを、一般社団法人日本機械土工協会に申請する場合の流れです。
申請先によって流れは異なりますので、詳しくは申請先にお問い合わせください。


職種ごとのレベル条件は、こちらのページの「能力評価基準一覧」のところからご覧ください。